暑い日が続くと気になる汗やそのにおい。この時期はとくに運動後だけではなく、少し動いただけでも汗ばんでくる日がありますよね。
そこで今回は、その汗やにおいや原因、その対策についてお伝えしていきます♪
においの原因
汗をかいたときに発する嫌な臭いは、汗そのものの臭いではありません。
におい物質を生み出す細菌が汗や皮膚の汚れをエサに、独特の汗のにおいを発しています。
また、疲労やストレスなどもにおいの原因になると言われています。
元々汗は無臭ですが、かいた汗を放置するとにおいの元となります。
体には、全身のいたるところに「エクリン腺」という汗腺があます。ここから出る汗はほとんどが水分で、においの原因である物質も含まれていません。
しかし、このほとんど水分である汗を放置すると、皮膚の表面にある垢や皮脂などの汚れと混ざり合い、それらが細菌に分解されることでにおいが出ます。
また、このエクリン腺とは別に「アポクリン腺」があります。アポクリン腺は、脇の下など限られた部分に存在する汗腺で、毛包という毛根を包む袋とともにあります。この汗腺の場合、汗は毛に沿って分泌されており、本来は無臭です。しかし、たんぱく質が少量含まれており、このたんぱく質が皮膚表面の細菌によって分解されることで、特有のにおいが発生します。
ストレスや疲労もにおいの原因に
運動をしたときにかく汗と、ストレスや疲労を感じたときにかく汗はにおいや質が違うと感じたことはありませんか?私も日々感じています…
これは疲れやストレスなどが汗のにおいの原因になるからです。
疲労やストレスなどによって血中のアンモニア濃度が高くなると、かいた汗と混ざり合い、ツンとしたにおいを発するためです。「疲労臭」や「ストレス臭」とも呼ばれています。
疲労やストレスを溜めれば溜めるほど、一般的な汗のにおいよりも強くなるといわれているため、日頃から適度な休養やストレス解消を心掛けることも大切です。
☆おすすめ対策⑦箇条☆
①朝の1分間シャワー
寝ている間にもかいた汗も日中の体臭の原因になります。
朝は少し早起きして、軽いシャワーの時間を設けてみるのもオススメ☆
たった1分間のシャワーでも、寝ている間にかいた汗や皮膚に残っている皮脂、垢などのにおいの原因を洗い流すことができ、日中に体臭が発生しにくくなります。
シャワーの時間が取れないという場合は、着替える前にボディシートでさっと全身を拭くことで、同様の効果も得られ、さっぱりとした気分で、一日をスタートさせられます♪
また、夜に入るお風呂はシャワーではなく、お湯に5分以上浸かってみてください。
お風呂でしっかりと汗をかいて、においの元を出すことで翌日のにおい予防にもつながります。
②“毎日体を洗う” “ボディーシートor濡れタオルですばやい拭き取り”
当たり前のことだと思いますが、毎日全身をしっかり洗うこと、そして汗はなるべく早めに拭き取ることが、におい対策の基本として大切です。
汗は、かいてから約1時間経過するとにおいを発し始めるため、1時間以内に拭き取ることができれば理想的です。
できるだけ早めに拭き取って、においの元を絶ちましょう。
汗を拭き取る際は、ボディシートか濡れタオルを使うのがおすすめ。乾いたタオルの場合、水分は吸収するものの、においの成分が皮膚の表面に残ってしまうことがあります。
③汗のついた衣類ケア
実は大事なのが衣類のケア。衣類の繊維に入り込んだ菌が普段の洗濯だけでは残ってしまいがちです。洗い流せずに染み込んでしまった菌と汗が混ざることで、においが発生します。そんなに汗をかいたはずはないのになぜかにおう、洗濯物の生乾きの時においが気になる…そんな経験はありませんか?
においが気になる衣類のケアには、漬け置き洗いが効果的です。
40℃以上のお湯に酸素系漂白剤を溶かして、衣類を漬けます。30分~1時間ほど漬け置くと殺菌できるため、その後は軽くすすいでから、いつもどおりに洗濯すればOKです。汗のにおいだけでなく、梅雨時や部屋干しが原因の生乾きのにおいケアにも効果があります。
④汗とりパッド
脇の汗対策には、衣類につける汗取りパッドの活用もおすすめです。脇汗や黄ばみから衣服を守ってくれます。汗とりパッドには、抗菌タイプや消臭加工タイプがあります。
⑤制汗剤とボディシートを上手に使おう♪
汗のにおいケアの定番!制汗剤とボディシートですが、用途に応じて使い分けるとさらに効果的です。
ボディシートで汗を拭き取り、清潔な状態にした肌に制汗剤を使うことで、においのケアができます。
色々なタイプを上手に使いこなして効果的に汗のにおいを取り去りましょう♪
外出前に…“ロールオンタイプ”
先端に丸いローラーがついていて、肌に直接ローラーをあてて回すことで、制汗剤が出てきます。長時間汗を抑える効果が期待できます。外出前、入浴後など汗をかいていない状態の脇の下など、汗をかきやすい部分に使うことでにおいの元を抑える効果があります。
外出先、運動後、たくさん汗をかいた時に…“シートタイプ”
シートタイプの制汗剤は、外出先や運動後、たくさん汗をかいたときに拭き取るために使いましょう♪
汗と併せて肌のベタつきも除去できるため、爽快感を得ることもできます。
汗の拭き取り後、においを抑えたい時に…“スプレータイプ”
スプレータイプの制汗剤は、汗を拭き取った後、においを抑えるために使用します。フレグランスの種類も特に豊富なので好きな香りを選んでリフレッシュしましょう♪
特に気になるにおいに…“クリームタイプ”
クリームタイプの制汗剤は、足の裏など、特ににおいが気になる部分に手で塗って使います。汗をかいても落ちにくいタイプです。
⑥なかなか引かない汗をどうにかしたい方へ
なかなか汗が止まらない場合は、体を冷やすことで汗を引かせることができます。
その際、血管を冷やしやすい「首の後ろ」「左鎖骨下」「脇」「太ももの付け根」「ひざ裏」を重点的に冷やしましょう。
この5つのポイントを冷やせば、体内を駆け巡るリンパ液や血液が冷やされ、体温上昇が治まると言われています。
その際濡れタオルや、布に包んだ保冷材などを使う方法がおすすめです。
頭がボーっとしやすいこの季節は冷たいペットボトルを使って冷やすのも効果的です。個人差があると思うので、いろいろ試してみてご自分に合った方法を実践してみましょう♪
⑦ダクダク汗が止まるツボ?!
ワキ汗ストップ『屋翳(おくえい)』
バストトップから5cmほど上にあるツボです。バストアップ効果で知られるツボですが、脇汗や顔汗に効果絶大。中指でゆっくり2〜3分押しましょう♪
メイク前の顔汗が引かないときに『大包(だいほう)』
ちょうどワキの下あたりにある大包(だいほう)。舞妓さんの顔汗を食い止めているのは、まさにココです。中指で2〜3分、じっくりと指圧しましょう。顔はもちろん上半身の汗を抑えたいときにも効果的です。
全身から吹き出る汗に『後谿(こけい)』
手をグーにした時に飛び出る、小指の付け根あたりの膨らみが後谿です。親指で強めに押すことで全身の熱を鎮め、汗を抑えます。押しにくい場所なので、ペンなどを使ってもOK。
いかがでしたか?
なかなか自分では気づきにくい汗のにおいもあるかもしれませんが、まわりの目もつい気になってしまうこの時期の汗のにおい…
これならできそう!と思うケアがありましたら是非取り入れてみてくださいね♪
日々の入浴や洗濯、制汗剤やボディーシートなど…上手に使ってリフレッシュしながらケアしていきましょう♪